観終わった後、何故にこの作品が賛否両論を引き起こすかが分かったような気がした。淡々と進んでいくストーリー、予定的調和と意外性のラストシーン。ただ、現代の病を上手く描写している点はさすがだし、何よりもこの作品から匂う気品がなんとも言えない。これは｢巨匠」という文字がそうさせるマジックなのかは分からないが、彼が長い年月をかけて作った作品ゆえに、たった1回観ただけで判断してはいけないような気もする。01,04,10