[コメント] シャイニング(1980/英)
映画を見終った人むけのレビューです。
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(あくまでも)基本的には原作と映画は別物だと思う。しかし、比較してしまうことは仕方ない。しなければならないものだとも思う。キングはこの作品に不満だという裏話はこれまで知らなかったが、まぁ観終えてから、それにも頷けると感じた。
後半は徐々にキングっぽさを垣間見せてくれるのだが、やはりどうも尻切れトンボだ。キューブリック描写と家族の演技合戦のイメージが先行してしまう。キューブリックは見慣れている訳ではないのだが、あまりにもクセのある強力な描写ですぐ感じ取ることが出来た。また、家族の演技合戦などと書いてしまったが、ニコルソンのサイコぶりを始め、ラジー賞を受賞してしまったシェリーデュバルでさえ素晴らしかったと思えたおいら。まぁ便所のシーンまでかなりおとなしかった彼女ですが笑。あの顔(←褒め言葉)だからキャスティングされたんだろ?と勘ぐってしまう…。また、ダニー・ロイド君の7歳とは思えぬ演技には圧巻モノ。「レッドラム!レッドラム!」ってアンタ、よくそんな声が出るなぁー(ちなみに彼は普通に教師をやっているそうな。IMDbトリビアより)
そんなわけで、キングっぽさなど二の次。ホテルに取り残されたのではないか?とも思えてしまう。これ、ホテルの亡霊が主役なんだろう?プロットを客観的に感じ取れば、そう思えなくともないのだが、やっぱりどうもキューブリックの映画、演技合戦の映画…というイメージしか涌かない。
あんなラストのクセに、B級感やクサさは皆無なんだもんよ!
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