[コメント] ファミリー・ゲーム 双子の天使(1998/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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いくら双子であるとはいえ、長年ひとつ屋根の下に暮らしてきた親や関係者がその子を間違うはずがないし、山でクルエラを流してしまうという殺人未遂的な行為も単なるおふざけとまさに流されてしまう調子のよさ。そう、こんなのは到底あり得ない話なのだ。
ところが映画はそんなことお構いなしに作りたい物語の方向へ真っ直ぐに突き進んでいく。その映画らしさあふれる潔さがよいのだが、その潔さも映画的な説得力がないと成立しないものだ。その点ナンシー・メイヤーズ監督は、ご都合主義的な物語とは裏腹の丁寧な演出で素晴らしく楽しい映画へと昇華させたと思う。たとえば双子と父母、あるいは関係者との再会の抱擁にいたるあの一瞬の間のとらえ方なんて本当に天才的だとさえ思ってしまうほどだった。
また、細かいところだが、アメリカとイギリスとの距離を乗用車と飛行機の車輪の流れだけでひとっ飛びするカットの流れなんかとても素敵だし、冒頭のQE2の船内での出来事をタイトルバックと合わせて一気に見せてしまう語り口もなかなかの手際の良さだ。
その手際の良さが全篇通じて発揮されもうひとつタイトに仕上がっていればさらに評価が上がっただろうが、それでもこの作品が家族揃って安心して観られる良作であることは間違いない。
まさに大車輪の活躍を見せたリンジー・ローハンの好演(彼女はこのままのイメージで成人すればよかったのにね)やデニス・クエイド&ナターシャ・リチャードソンの安心の笑顔、さらには脇を固めた人々たち全てが適材適所であったことも忘れずに記憶しておきたいと思う。
あとはなかなかの選曲の音楽も。いきなりの少年ナイフには本当に驚いた。
(評価:)
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