[コメント] オースティン・パワーズ:デラックス(1999/米)
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はっきり言って,ぜんぜん笑えなかった。前作は,スパイもののパロディとしても,単なるコメディとしても十分楽しめたと思うが,この作品はちょっとやりすぎという気がした。
この作品をどう評価するかは,新登場のミニ・ミーのキャラとお下劣ネタを許容できるかどうかという点がポイントだと思うが,ミニ・ミーが絡むトコトンおバカなギャグも,ファット・バスタードの下ネタも,私にはちょっとついていけなかった。
それと,この作品では,マイク・マイヤーズをはじめとする出演者自身が悪ノリしすぎてて,何となく出演者自身が先に笑っちゃっているというか,観ている方が逆に引いてしまったと感じたのは,私だけだろうか?
以下,やや脱線気味ではあるが…。笑いの形にもいろいろあるとは思うが,私には,本当に腹が捩れるくらい笑いが止まらない映画って,演じている当人はいたって真面目な場合が多いような気がするのだが。
例えば,チャップリンやキートン,あるいは映画ではないけど落語なんかを思い浮かべればわかるように,演じている当人は真面目にやっている。話の中のバカバカしさと本人の真面目さのギャップが一層可笑しく思えるような気がする。
一方,演じている人が一緒に吹き出したり,そこまでいかなくても楽しんでおちゃらけたりしていると,観ている方はちょっと引いてしまう。笑いとしての洗練度は低いような気がするのだが,違うだろうか?
今述べたようなことは,もしかしたら単に私が,この手の突き抜けたおバカな笑いを理解できないというだけなのかもしれないが,この作品のどこが笑えなかったのだろうと考えたら,何となくそんなことに思い当たったというまで。
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