大嫌いだよ。こんな話……。この難解(という言葉は使いたくないが)な話を解釈交えて嬉々として語るオタク達が目に見えるようだ。その昔、某・一大センセーショナルを起こしたアニメを知りもしない私に「素晴らしい」などと信者めいて話してきた隣の席の男を何となく連想させて苦笑い。傍迷惑な話だ……(汗)。自分は、本当にこういう話は嫌いだ。こういう系は後から意味をつけようと思えばいくらでもつけられる。実は全く意味なんて存在しないのかもしれない。そこをいくらでも語ってつけさせようとするのが嫌だ。だから、もう途中から真剣に話を考える事を放棄した。考えたって答えになんて行き着かず腹が立つだけだ。

何となく、この映画を自分の大好きなフィンチャー様が撮ったらどうなるのか…なんて事を考えてみた。絶対無理だけど……。でも、考えてしまった(笑)。きっと彼ならこんな難解な話と長い上映時間に腹を立てるような映像でなく、そんな事さえ吹き飛ぶような悦楽と驚きの映像(更にすげーラスト)を用意してくれるに違いない。…続編の監督してくれないかなあ(いや、無理だって)。彼が監督なら多分満点つけさせてくれたろうな。

そして、映画自体の出来についてですが、映像はもう素晴らしいですね。キレイだし迫力もある。本当は★2でしたが、これで＋1です。これが、快楽中枢を刺激するような映像になったのなら……満点なんですがね。ダメでしたね。ニアピンで何か足りませんでした。 もう1つの＋1は、キアヌですね。彼をカッコイイと気付かせてくれたのは大きいです。今まで少しもいいと思った事がなかったのですが、あのカンフーにはやられました。動きもさることながら、顔に似合ってるんですもの(笑)。しかも「ジュージュツ!」何か、この発音に胸がキュンとしました。カワイイですね〜。これは点数UPの価値アリでした。でも、ビルとテッドみたいな映画もやってねキアヌ。

全体的に見て、面白くない事ないでしたが、全体に漂うオタク臭にはなかなか堪え難いものがありました(汗)。この話に満点をつけるのは躊躇われます。呪われていると噂の2、3も見るつもりですが、どうなるのでしょうね。うーん、監督・デビッド・フィンチャー(しつこいぞ)、敵役・リバー・フェニックスだったら、無条件で満点なのだが……(笑)。

……駄文、失礼致しました(汗)。