妹の敵を討とうとするモーティマー大佐（リー・バン・クリーフ）と凄腕の懸賞稼ぎ（クリント・イーストウッド）が冒頭で一触即発となりながらも，互いに認め合い協力して極悪人を懲らしめた前作が人間性善説に立っていたとすれば，本作は一転して性悪説に立っている。

この血みどろの戦いは，本当に無思想・無節操なのだが，そこまで行くとかえって気分がいい。