[コメント] ポーラX(1999/日=スイス=独=仏)
彼は爆弾である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「光と闇」「秩序と無秩序」「マジョリティとマイノリティ」などという対比があるとして、闇を自らの内に抱え込み生きる女と、闇に気づき闇のエネルギーを社会(光)に対し爆発させる男の話、と仮定してみる。するとこの映画は「怒り」の映画ということになろうか。耐え難いほど鬱積されたエネルギーは爆発されるしかない。しかし、小説は拒絶され、殺人犯は回収される。社会という名の見事な自己保存システム。
このような救いのない映画が作られたという事実が唯一の救いになるという逆説。
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