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[コメント] M/OTHER(1999/日)

マザー、Mをとったら⇒他人です。
芋虫

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







開始からしばらくの間、何だか不快な空気が漂ってたのよ。何なのこれって思っていたんだけど。わかった!家の中のシーンが異様に暗いの。ドラマとかでお洒落な家に住んでいる登場人物って間接照明で生活しているでしょう。芋虫は、目に悪くないのってつい×2余計な心配してしまうの。で、この映画の場合、別にお洒落を演出しようとしている訳でもなさそうだし、だからって電気代勿体ないからって節電している訳でもないでしょう。とにかく観ていても家の中のシーンが耐えられなくなるの。対照的に外のシーンやアキさんの仕事場は光が溢れていて観ててほっとするのよね。これってアキさんの心理と通じる所があるのよね。恋人の息子が家に転がり込んできて、子守りまでさせられたら嫌になるに決まってるもん。あたしと子供=前の奥さん、どっちが大切なのって言いたくもなるよ。家に帰りたくもなくなるのよ。アキさんの不快指数が上がるに連れて観ているこっちも不愉快になっていくのよね。最後、子供が母親のもとに帰っていったあと、部屋のカーテンが開けられるじゃないの。暗かった室内に光が差し込んで来るの。二人の日常が戻ってくると同時に観ている方も胸の中のわだかまり(カーテン開けろ、電気つけろ)が消えて安心した気持ちなった所で映画は終わるのよね。

(評価:★4)

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