[コメント] 終身犯(1962/米)
罰なのか更正への道なのか。この命題に関しての相克を非常に上手く表現しているのではないか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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人間性を動物性から回復していくそのプロセスと管理システムの対比の描写が素晴らしい。殺人者の内面の葛藤を描かないのかという指摘はあって当然だけれど、そうすると別の方向の映画になってしまうからオミットしたのだろう。個人的にもそれを盛り込むと詰め込みすぎの感がある。
こういう解が無い映画だけれどメッセージが鋭いものは自分の立場をはっきりさせるという意味でも非常に価値がある。私は人を二人、しかも別の時期に殺した人間に対してフランケンハイマーと同じ見解では無いが、それでもこの映画が突きつけたものの鋭さには圧倒させられる。
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