「コロンブスと名前が似ているのに〜」というくだりのコロンボの船酔いは面白い。本気で船酔いしていそうなピーター・フォークの表情が良い。コロンボって表情を大きく変化させることはないけど、その一つ一つ微妙な表情の変化があって、そのどれも鑑賞している自分が見入ってしまう絶妙なものだんだよなぁ。

トリックがトリックなだけに犯行シーンを省略する気持ちもわかるが、正直いって省略しすぎだ。その後、ビニールでぐるぐるに巻かれた被害者が登場するが、ぞっとする（笑）。その辺が、コロンボの謎解きにおける立証の弱さに繋がってしまう（もちろん、事件解決には事足りるコロンボの発言ではある。ただ、ドラマとして盛り上がらないということ）

初期コロンボだということもあり、これらの粗も許容範囲内ではあるけど、これから沢山のコロンボ作品を観ることになるから、ここはひとつ辛口評価。