[コメント] ゴースト・ドッグ(1999/独=米=仏)
今回もまたキャラクタがすばらしい。武士道を信奉する巨体の黒人。ヒップホップや漫画が好きな老人ばかりのイタリアン・マフィア。英語を解さないアイスクリーム屋。私はとりわけイザーク・ド・バンコレの優しい演技に目が潤んだ。フォレスト・ウィテカーとふたりで「屋上の舟」を見る場面の美しさ。
銃撃演出は『デッドマン』より格段に進歩している。西部劇やアクションに長い歴史を持つ「アメリカ映画」は、銃撃演出が畸形的に発達した映画群と見ることもできるのではないかと思われるが、ジャームッシュが目指している銃撃演出は一種のヘタウマ的なものだろう(まあジャームッシュ映画全体がそうだとも云えるけど)。それは『デッドマン』よりも成功しているし、ウィテカーの身のこなしとも調和して絶妙の緊張感を生み出している。
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