[コメント] アフターグロウ(1997/米)
日常の中の、かすかなほころびと危うさ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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高いビルのテラスの縁に上って朝日を眺めたり、 ドアの立て付けが悪かったり、 ルームライトが壊れてたり、 部屋の改装が中途半端だったり。 電話をかけたのに相手が話し中だったり。
そのような細部に包まれて進行するこの物語は、 「コメディ」の衣の下に、シリアスな素顔を隠していました。
まるで、「いつでも女優よ」と言い放つジュリー・クリスティが、 オトナの女の余裕の下に、娘を失った喪失感を抱えているように。 あるいは、ニック・ノルティが、 クールでオトナな浮気男でありながらも、 娘を傷つけてしまった負い目を抱え込んでいるように。
ジュリー・クリスティの演技はすばらしかったけれども、 ニック・ノルティの演技も非常に光っていました。 惚れました(笑)
若夫婦・ジョニー・リー・ミラー&ララ・フリン・ボイルは、 成熟したオトナに憧れる若い世代の、焦燥感にもにた自己破壊的な振る舞いをさらりと演じていて、 これまた好演技。
ニック・ノルティに惚れたのとトム・ウェイツの法則が働いて、★1個追加で、4つ。
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