[コメント] 刑事コロンボ 殺しの序曲(1977/米)
子供の私は、この天才クラブに入れないかって、親に聞きました。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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コロンボのシリーズもこれで40作目となる。でも私の記憶では、多分小学校のあたりで、なり早い内に観た記憶がある。強烈な印象を受けたのが天才クラブの存在で、世界にはこんなものがあるんだ。いつかこんなクラブに入会できないだろうか?なんて妄想を膨らましていたものだ(子どもの妄想だからね)。
この作品の醍醐味は頭脳戦をたっぷり楽しめると言う事。できあがった完璧なアリバイ作りをしつこくしつこくコロンボがつけ回し、やがてそのアリバイを崩していくというパターン。王道ながら、チェスのようなゲーム感覚で楽しめる作品になってる。更に殺人者は天才という設定の為、色々ミスリードさせる部分も多く、その辺は楽しめる。
そしてもう一つ。「天才」と呼ばれる人の横暴さというか、頭が良くない人を徹底的に見下げる歪んだエリート主義というものも印象深い。IQの低い人間には何を言っても許される、何をしても良いとかいう考え方は、どれだけ人に恨みを買うものかということを初めて学んだのはこの作品だったかも知れない。
そんな上から目線で徹底的に小馬鹿にしているコロンボが、実は自分以上の天才だったと言う事を知らされた時の主人公の絶望シーンはなんとも溜飲が下がる。
色々思い出深い作品だった。
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