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[コメント] 大脱走(1963/米)

実際はこんなものではなかったとは思うが。
takud-osaka

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 いい大人が集団で、収容所という名の遊技場で鬼ごっこしてるような、大らかさがいい。戦争映画の中に入れていい作品なのに、その香りが脱走するまで全然してこない。ある意味異色の作品だ。収容所内は結構居心地良さそうで、私だったら脱走なんてリスクを冒さずに、中で快適に過ごすことを考えるだろう。良かった思うのはジェームズ・ガーナースティーブ・マックィーン 。ガーナーが人のいいドイツ兵をダマクラかして、身分証明書をクスネたりカメラを調達させたり。この2人の関係ってここ以外では絶対に考えられない。

 それとラスト。マックイーンがまた独房に入れられて、鍵を閉められたその直後、その中でグローブとボールで(昔観たテレビの吹き替えでは入る直前に仲間が「嫁入り道具だ」と言って彼に渡していた)すぐ壁当てを始める音が聞こえるシーン。きっと彼の心の内は「フン!こんなことには絶対に俺は参らない。またすぐに逃げてやるよ。」この清々しい反骨精神。

(評価:★5)

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