[コメント] 激動の昭和史 沖縄決戦(1971/日)
不謹慎かもだが。ラスト付近、一人踊り狂う老婆に迫ってくる敵戦車の大群シーンに惹かれた。こういうオールスター大作映画の演出だと本来の持ち味発揮するのは難しいが、このシーンの画力は岡本喜八の面目躍如か。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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高橋悦史(最前線でゲリラ戦に尽力する陸軍幹部)、岸田森(ニヒルで非情な軍医)といった、喜八ファミリーの俳優が強い爪痕を残す。
沖縄内戦の悲惨さは見聞きしていたが、こうして映像で再現されるとエゲつない。そして本土から増援が無い中、予想以上に激しい抵抗を行い、かくも粘っていたのだと知った。
沖縄戦の指揮官として唯一生き残った八原高級参謀(仲代達矢)のその後が気になりWikipediaで調べたら、戦後は就職も上手くいかず苦労されたようだ。本人も警察予備隊(後の自衛隊)入隊を断ったり旧日本軍OBとの交流に距離を置いていたようだが、沖縄で自決しなかったことに対して「帝国軍人の面汚し」と旧軍人仲間から批判されていたらしい。なかなか、考えさせられる人生ドラマだ。
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