[コメント] ロビンソンの庭(1987/日)
比較的弱い作品。占拠した楽園は蚊が多いということだろうか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この監督らしく明け方から始まる。誰もいない住宅地、へんなアクションでゴミ箱の上から塀越えて廃墟を発見、そして移り住む。この楽園の所有者は誰だとか、賃貸料を誰に払うのかという、常識人の発想が彼女にまるでないのが凄い。ただ、作者は注意する警察とか、追い出そうとする不動産屋とか、一般的なやりとりも物語に一応盛り込むべきだっただろう。そうすれは主人公がどういう精神であるのかが明快になっただろうから。
屋上で喧嘩別れするジャマイカ人たちとか、付きまとう女の子とか、大量のキンカンとか(商品名のギャグは町田康らしい)、いまいち焦点を結ばない展開。高円寺で盆踊りしているショットがある(中央電気商会やタロー軒が映る)が盆踊りなど体育会系だから嫌いだ。それから夜中に自転車で大通りをへばるまで走りまくる件があり、印象的なショットだがこの印象深さは内輪ネタのそれだという気がする。主人公太田久美子は『闇のカーニバル』に比べて魅力を欠いた。
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