いいお話しの癖にここまで感動しない作品に仕上げた監督はある意味偉い。もっと感動的にしようと思えば、どうにでも出来ると思うのに、ここまで豪華なセット(お金)を携えてこれなんだもんなぁ〜。 老店主ピーター・ヴォーンが唯一いい味を出していたので、問題は回想シーンにある事になる。 だって1900と出会った時の演出や、ジェリー・ロール・モートンとの対決の演出なんて最低極まりない！ コメディに強いティム・ロスの演出を意識してか、下らない小細工を使い過ぎ。笑いのセンスのない人は、無理して笑いを入れ様とせず、ストレートで勝負しろよと言いたい。

それと、プルート・テイラーのあの瞳の動きはどうにかならないものかなぁ。それが下手な小細工というんだよ。その動きが気になって話しに集中できないじゃないか！ 1900の奏でる音楽は良かったけれど、船に酔ったマックスが歩く時の音楽は最悪。最後に1900が何度もマックスを呼び止めるシーンでは、「実は死にたくないんだろう！だったらかっこ付けずに降りろよ！」と叫びたかった！