[コメント] 老人と海(1958/米)
よく映画化した!と褒めてやりたい所ではありますが…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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映画化不可能とまで言われた作品に真っ向から取り組み、原作の味わいを大切に作られたことは一応の評価を与えたい。ただ、実現不可能というのは要するに登場人物がほとんど一人しかおらず、しかも老人特有のモノローグでほぼ全編が覆われているという事実にあり、それをそのまま映画化したもんだから、とにかく退屈なまま。
これが小説であれば、どれほどでも読むスピードは変えられるし後戻りも出来るが、映画だと一方通行になってしまうため、自分のペースに持って行くことが出来ず、物語の意味そのものが見えなくなってしまうっぽい。小説で読むべき作品というのも確かにあるのだ。
トレイシーは静かな名演ぶりを見せてくれるし、最後の諦観したモノローグなど、余韻は大変良い。これに関しては映画ならではの良さがよく現れていただろう。
確かに力作で大変良い所もあり。一方やっぱり悪い所もあり。難しい作品だ。
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