[コメント] ファンタジア2000(1999/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
…しかし「火の鳥」、『もののけ姫』のイメージパクリすぎ。山岳地帯の深い森、自然の破壊と回復、デイダラボッチを想像せずにはいられない怪物の登場、…そして何といっても、神秘的な牡鹿=「シシ神」が、息をフッ、と吹きかけるシーン(二回ある)!!(改めてDVDを観直したけど、真似かたがフツーじゃないね、これ。) ここまでやってるってことは、これはオマージュなんだ、と思いたい。でもさあ、いくら宮崎駿が好きだからって、あの『ファンタジア』の名を冠する作品の、クライマックスのエピソードに、これを持ってくるなよ…。無邪気過ぎるぞ、ちょっと。プライドはないのか?また、ここまでイメージをもらっちゃうことへの罪悪感は?(ディズニーという会社のこの感覚が、あの『ライオンキング』を生み出したのであり、あの大パクリ映画『アトランティス』に繋がっていくのである。)
4点はちょっと甘かったかな…?
あと、あのアメリカのゲーノージン達がちょっとウザい。いっぱい出し過ぎ。DVD観るときはいっつも飛ばしてます。
ここから2002.5.12加筆
自宅の100インチホームシアターで、「火の鳥」を改めて観なおした。(それまでは29インチのテレビのみでDVDを視聴。映画館では観ていない。)…そしたら、映像の情報量の多さ、動きの細かさに圧倒され、今までの29インチでは到底味わえない感動を経験した。…映画たるもの、やっぱり大画面でないと伝わってこないことはたくさんあるようだ。
上記の通り、このエピソードは明らかに『もののけ姫』からインスパイアされているが、今回の視聴では逆に「こっちが本家だ!こんなに凄い映像を作れるんだぜ!どうだまいったか!」という「自信」が感じられた。しかも技術偏重のガキっぽい凄さではなく、そこには明らかにクリエイターの魂が感じ取れた。
ディズニーには今後も是非頑張ってもらいたい。くれぐれも「盗作」まがいのことにはもう手を出してほしくないものだ。というわけで、「甘い」4点から、「賞賛と期待を込めた」4点に変更。
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