[コメント] いちげんさん(1999/日)
京都の四季の流れに身を委ねたかのような淡々としたカメラが心地良い。ラブストーリーよりも、主役の彼の気負いのない普通に誠実な生き方が爽やか。
どうも観光ガイドのように京都の風景が散りばめられていると思ったら、京都市が制作費援助してるんですね。それでもあまり厭味なく古都の情緒が漂っていて、カメラワークも美しい。
主役のウィリアムなんとかさんの、さらっとした演技がうまい。ちょっと訛った日本語が、まるで素人かドキュメンタリーのようにリアリティを与えている。
鈴木保奈美については、トレンディドラマのワンパターンぶりが刷り込まれていて客観的に見ることができない。イノセントな感じはでているとは思うが。
イヤだったのは音楽。テーマ音楽がオープニングとラストにも流れるが、某久石譲のようなネオ・ジャパネスクな情緒過多メロディが、いかにもで鼻につく。これさえ無ければ心にゆっくり染みていく秀作だったのに・・。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。