コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] アメリカン・ヒストリーX(1998/米)

ファーロングほんとは弱々しいキャラの方が似合うのに無理してら。ノートン髪の毛生えると(やっぱり)弱々しい。 
G31

白人と黒人、人種対立といったって、パレスチナとイスラエルのように心底憎しみ合ってるわけでもない。白人たって、イタリア系もいればカトリックもいるし、すでにアングロ・サクソン・プロテスタントが絶対的なマジョリティーというわけでもない。なぜ今どき人種差別をテーマに? という気で観るわけだから、問題提起の映画としては中途半端です。

65点/100点

*****映画の内容に触れています*****

人種差別主義者の中でも、ネオナチを組織できるほどの能力を持った男が優秀な人物であることは間違いない。そういうお利口な人物だからこそ、人種差別が間違っていることに気づいたというストーリーな訳だから(違いますか?)、その能力をネオナチ解体のために発揮するところまで見せて欲しかった。これからか、と期待したところで突然物語が終わってしまったのが不満。

だってこの結末では、人種差別の問題よりも、“銃規制”の問題の方が重用だって気がしない? アメリカ映画見てよく感じることなんだけどさ。日本人としては、人種差別だろうが何だろうが、簡単に人の命を奪ってしまうこと方が大きい問題で、アメリカ社会の場合、それは“銃の所有”を認めてることが大きく関係している、という風にしか見えないんだけどなー。

あと、主人公が差別主義に走る動機としては、父親が黒人に殺されたってのだけで充分だったと思う。その父親が実は人種偏見を持ってたというエピソードが描かれるが(そういうことは実際には多いのだろうけど)、頭のいい高校生であるはずの息子(主人公)が、無批判に父の偏見を受け入れてしまっているので、単なる馬鹿に見える。

馬鹿な白人がコンプレックスの裏返しで人種差別をするってだけの映画に終わってしまっているのが残念。

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。