結構期待したけど、普通の娯楽映画になってる。やっぱ、アメリカ映画の土壌では、こうなってしまうのかな。スローモーションを多用することも、その効果の一端を担ってると思うし。ストーリーにおける因果関係も単純すぎる。登場人物の心理変化や周りの状況も。やっぱ、西洋人は善悪二元論から抜け出せないんだろうか？一見、そうじゃないように見えるこの映画も、結局は白人の視点からしか描いてない（白人が善か悪かという問題じゃなく）。

ラストもどうかと思う。(1)他の人も言ってたけど、あの終わり方じゃ銃規制の問題が頭に残って終わる。(2)救いが無い。(3)ノートンが死ぬと思ってる観客を驚かすという意図が感じられる（これも娯楽性）。

結局、アメリカ（ハリウッド？）では娯楽映画しか生まれてこないことが改めてよく分かる。

2000/11/10