[コメント] キリング・フィールド(1984/英=米)
この映画を観なければ「ポル・ポト政権(クメール・ルージュ)」のコトなど知らなかったに違いない。
ポル・ポト政権(クメール・ルージュ)は1979年ベトナムによって打倒され、3年8ヶ月20日足らずで終わったが、その間虐殺された人数は100万〜200万人にも上るとされている。
要するに、『蝿の王』って訳ですな。子供達の国家であったと。 それにしてもこの映画にはポル・ポト本人が出てこない。多分R・アッテンボローが作っていたら出ていただろうと思うが。 しかしながらそれがかえって、この政権下での異常な行動が登場人物の目線でのみ描かれることになり、より恐怖感を身近なものに描き出すことに成功しているといった所だろうか。 そういえば、クレーンカメラを使った俯瞰ショットも強制労働のシーンとあの池のシーンだけのような気がする。 あくまで目線でのカメラにこだわることによって、見ているこちらもブランの脱走劇にハラハラさせられる訳ですな。 最後の最後だけカメラ思い切り引いて感動のシーン!とかいうハリウッド的演出手法だったけど…。
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