[コメント] 発狂する唇(1999/日)
過剰さが足りない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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エログロ、ナンセンスギャグ、ホラー、アクションの乱れ打ち。確信犯。でも、イマイチ。画面の向こうに脚本の意図が透けて見えてしまうように思えるのは、映画自体、画面自体に過剰さが足りないからだ。肉体が揺れ、蠢き、飛び、破砕する運動それ自体に即物的な瞬発力がないと、受け手には作り手の意図ばかり印象付けられてしまうことになる。モノホンのキチガイ映画は何処までも生真面目な、過剰な情熱のもとにしか生まれないのかもしれない。中途半端さに相応の☆2つ。
いまいちノれない映画ではあったが、森の中での香港アクションはかなり本格的。被害者の遺族達が何故か功夫の達人と化しているのは笑った。
ラストだが、『DEAD OR ALIVE・犯罪者』のオチと同様、制度的に容認された説話的な装置(核、ドラゴンボールノリなCG)に頼ってハナシを御破算にしているのが安易で嫌い。
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