[コメント] ゴッド and モンスター(1998/米)
ジョージ・キューカーの扱いが面白い。彼が女性に興味が無かったことも周知の事実だが、ジェームズ・ホエール同様トーキー最初期からキャリアをスタートし、ホエールが早々に映画界から去ったのに対してキューカーは1980年代まで新作を発表した、その図太さ、世渡りのうまさが、ほんの僅かな扱いながらよく出ていた。
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映画を見終った人むけのレビューです。
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フラッシュ・バックがつまらない。イギリスでの少年時代も一次大戦も『フランケンシュタインの花嫁』撮影風景も、はっきり言って映画の流れを阻害するだけで全く逆効果。フラッシュ・バックを用いず、イアン・マッケランの喋くりだけでの回想、例えば、鉄条網にハリつけになった戦友を塹壕から何日も見なければならなくなったエピソード等の方がずっと心を揺さぶられる。また、エピローグも無い方が良い。プールに再投入されたイアン・マッケランが踊るように漂う場面がこの映画のもっとも美しいシーンだと思うのだが、このカットで終わって欲しかったぞ。
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