[コメント] 千夜一夜物語(1969/日)
主人公の何も考えない豪胆さという魅力は感じたが、虫プロにとって大プロジェクトだったせいか時間や人手が山ほど要ったせいなのか、やむを得ない妥協が見えて少し寂しかった。
山本暎一の著書で、本作の製作現場の、殺人的なほどの忙しさについて読みました。公開に間に合わせるのがきつく、手塚治虫は映画会社に土下座までしたらしい(涙)
正直なところ、本作のウリの一部、「エッチさ」「有名タレント多数出演(吹き替え)」さえもが、やむを終えない手抜きをカバーする為のものだったのでは?などと邪推するほど、あらっぽい所が見えて、手塚ファンとして少し悲しかった。「大人の事情」は今や子供でも知っている単語だが、当時の若かった自分にはきつかった。
手塚治虫が、本作を敢えて「アニメ」と言わず、「アニメラマ」と呼んだのはなぜか、と色々妄想。
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