[コメント] 好色一代男(1961/日)
大監督(溝口)のもとで長年助監督を勤めたからこそ撮れた映画だろうな。
といっても溝口監督の晩年の作品の助監督だった増村監督は横で溝口の死生観を見ていたはずなんですね。『赤線地帯』の前後だったと思います。
さて自身が大映の監督に抜擢されて、自身の映画に対する姿勢を強く貫こうとしていた矢先のこの作品演出であって、当時30代だった増村監督にとっては荷が重い作品になってしまいました。
『巨人と玩具』のスタッフと世之介に市川雷蔵を配置して挑んだ大作ですが、これだけの題材なので本来なら溝口監督が演出すべき作品だったかもしれません、世之介も森雅之あたりでどうでしょう。
たらればの話はともかく、本作は消化不良気味の作品になってしまいました。
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