飾り気をいっさい取っぱらった映画。それゆえに、根本的なものが残っていた。すごくパワーのある作品。そこまで一人で頑張らなくたっていいのに！とも思うけど、それくらいしないとリアルなものは見えては来ない。人によって、いろいろな見方ができると思いますが、みんなベルギー・ワッフルは食べたくなると思います。 私たちを突き動かすものが見えかくれ。それは自分が何も持っていないという不安感。何かを強く欲しがる気持ち。一人で生きること、他人と生きることの意味がわからなくなった人々に、根本的なことを見直させてくれる点で、たいへん優れています。