[コメント] ある結婚の風景(1973/スウェーデン)
人間の本音、孤独、愛憎、セックスの重要性をここまで深く暴こうともがくベルイマン節が苦しくて、でも六話一気に見てしまった。40年も前の作品が少しも色褪せないのは、冷静で厳しくも優しい監督のまなざしの技(業)。
あくまで夫婦間の問題として話は進み、子どもについてほとんど触れることがないのがやや不思議。ユーハンエルランド・ヨセフソンには子供はお荷物でしかないようだが、
個人 < 夫婦 < 子ども
という式に従って納得するしかない。
マリアンリヴ・ウルマン、ユーハンヨセフソンそれぞれの苦悩のぶつけ合いこそ夫婦の本質であり、時間と距離によって答えを見出していく演出に救いを見た。
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