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[コメント] コンフィデンス 信頼(1980/ハンガリー)

戦時下とはいっても恋は芽生え散るもの。儚い夢も現実を見れば打ち砕かれていくという様を、心臓に悪いほどに生々しく口数少なく、緊迫感を保ったまま筆圧重く描いており、とても迫力があった。“恋をする”ということは、それつまり真剣勝負の戦争なのかもしれない。
ジャイアント白田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







本当に結ばれた愛を引き離すことは出来ない、と、戦争を持ってしても恐怖を持ってしても人々を引き離し国を崩壊させることなど出来ないのだと、人間と第二次世界大戦の両方の解をリンクさせていて、見ていて何も飽きないままに終わりを迎えた。

ラストに訪れる、夫と再会した女性と、女性の去られた男性の対比。男の彷徨いと女性の到達点。生死を分けていたのだろうと思われる。そして、いつの時代も勝つのは民衆であり、闘争集団ではないことを、『七人の侍』チックに物語の入った袋の口を締めているのは映画の映画たる由縁か。

2002/12/25

(評価:★4)

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