[コメント] エニイ・ギブン・サンデー(1999/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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確かに面白かった。映像はめちゃくちゃかっこよく、音楽もマッチ。
そこにきてアメフトの肉体と肉体のぶつかり合いというアメフトの興奮。もういう事なしの題材。
そして実際この映画見てて熱くて面白かった。オーナー、コーチ、故障し、再起を測るベテラン選手、少しの活躍で一躍有名になり天狗になる新人、他スクラップになりかけた選手や、金のためとはいえチームプレーをしてきた男など、これだけ多くの人たちを一気に描いてるオリバー・ストーンの手腕には関心する。
もういう事なしに近いほど面白かった。人生として、スポーツとしてのアメフト。そんな世界と空気、そして何よりも熱気が溢れていた。
しかし問題は彼らがスポーツマンである以前に親父であり亭主でありという事実。プライド、栄光、挫折。全てのものが描けていた。
それらは彼らがスポーツマンという事実であって、そこがかっこよかった。勝利にかける執念。
だが金にこだわる選手を見ているとやはり失望した。
ボーナスのために命がけでブロックをする選手。確かに彼がかける執念は熱くかっこよかった。だが彼はなんのためにタックルした?勝利のため?プライドのため?金のため?それは彼の金歯が物語っているのかもしれない。
だがまぁ、彼らが「金金」といいつづける背景には「アメフトでしか生きていけない」だとかいう感情はあったのかもしれない。
だが俺の好きで好きで仕方ない『タイタンズを忘れない』には熱さの中に爽やかさがあって本当の意味での”チーム”があった。
彼らは金のためにやってるわけじゃない。ただ勝利のためにやっている中で真の”チーム”を見出したわけだ。
この映画も確かにチームプレーについてを大きく語っていたが、『タイタンズ』ほどどうも”チーム”を感じる事が出来なかった。
結局ラストで勝つためにとった手段は個人技。なんか納得いかないなぁ・・・・
まぁ面白かったから許すが。そのチームだとか戦う目的=金だとかそういう細かい所を除いたらかなり楽しめたわけなんだけどな。
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