[コメント] 人狼 JIN-ROH(1999/日)
アニメながら、緻密なリアリズムは一点の曇りなし。全体を覆う薄暗い緊張感が、脚本を一層際立たせている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
グリム童話の「赤ずきん」をベースに、主人公・伏一貴が「狼」として生きる様を描く。
警視庁公安部の辺見はテロ活動に携わる雨宮圭を使い、治安警察機構を潰そうと罠をかけるが、逆に特別機動隊・半田の術中にはまる。
脚本の構成が卓越している。 アニメながら、緻密なリアリズムは一点の曇りなし。全体を覆う薄暗い緊張感が、脚本を一層際立たせている。 伏一貴に「人間と狼」という矛盾する2面を与えているが、論理的矛盾がない。 地下水路でテロリストの少女を撃てなかったのに、他の公安の人間を撃てるのは、伏一貴に「人間と狼」という2面性を持っているからで、これにより見事に描写されている。
原作、脚本が押井守だけに、「人間の存在に対しての記憶」が語られている。 間接的に、「人間の存在意義」を示すものであり、「狼」として生きていかなければならない伏一貴の苦悩を現す材料として使われている。
(評価:)
投票
| このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。