[コメント] ムッソリーニとお茶を(1999/伊)
イギリス贔屓のイタリアというニュアンスが全然解らず、私には豚に真珠。いい解説本がないだろうか。しかし探し回るには事象がマイナー過ぎる気がする。映画自体は平板で名匠の名残留めず。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
オバちゃんが大量に登場交錯する映画。当節は何でこのパターンが多いのだろう。老優の顔見世興行は需要があるのだろうか。
イギリスを崇拝するイタリアという世界自体が新鮮。第二次大戦下、イタリアにとっての先進国がイギリスからドイツに代わる。ルカは英語学習をやめてオーストリアでドイツ語を学ばされて帰省。イタリアは英仏に宣戦布告、フィレンツェのイギリス領事官に集うようなセレブたちが敵性外国人として収容され、という物語。
しかし連なる大英帝国の大讃美が実に平板。ただドイツを蹴とばすためだけに利用されているに過ぎない。いったい、イギリスの何がイタリアを魅了したのか、それを描かないと仕方がないと思った。連合国としてフィレンツェを解放したスコットランドと、このイギリス婦人たちの関係は複雑そうなニュアンスがあったが、これもよく判らずじまい。判ると興味深いんだろう。いい本はないだろうか。
真珠湾攻撃でアメリカが参戦し、収容者たちが大喜びしているのが印象的。こういうのはよく判る。ムッソリーニはしばしばイル・ドゥーチェと呼ばれる。当時は国家指導者、戦後はファシストを指す言葉の由。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。