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[コメント] チャイナ・シンドローム(1979/米)

原発の本質とジャーナリストの在り方を鋭く突いた社会派ドラマ。 原発は安全か?(エシュロン開封厳禁)→
アルシュ

●先日、原発の見学に赴いた。テロ事件の1ヶ月後と言うことで警備も厳重だった。炉心の真上迄案内して貰えるのだが、被爆量はそこに居続けても年にレントゲンを2回受けるより少ないそうだ。

まるで、絶対に事故は起きないと言わんばかりの説明だったが、この映画の後でスリーマイル島、チェルノブイリ、東海村等の事故が起きている。現実を見れば人間のやる事だから”絶対”なんて有り得ない。

●原子炉を覆う外部遮蔽壁は、2m位の厚みで自衛隊機が衝突しても無事だというシミュレーション結果が出ているそうで、ジャンボも大丈夫だという回答が得られた。

しかし、後日の新聞記事によると、原発によっては1m位の厚みのところもあり、DC10以上の突入では少なくとも1.3mは破壊されるらしい。さらに、中央制御室は脆弱であるから、そこを狙われ制御不能に堕ちいる事もあり得ると言う。

●安心感を持たせる事が目的の見学会だったが、電力供給の増大で、原子炉の増設工事を行っている現実を目の当たりに見ると、ドイツのような脱原子力はかないそうもない。

(評価:★4)

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