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[コメント] シーズ・オール・ザット(1999/米)

レイチェル目当てで観ました。でも…。

そんなにカワイイとも感じられなかった。日本人受けする顔ではあるけど。

でも、その代わりに、予想外にストーリーがいい感じだった。他の人が言ってたようにジョン・ヒューズ系で『恋しくて』をちょっと髣髴させる(もちろん、あっちのが断然だけど)。主役二人(特に男)も、『スクリーム』とかに出てくるバカ高校生よりよっぽどちゃんとしてるし可愛げがある。まあ、プロットの繋がちょっと拙い感じはするし、設定が常套だし、サッカーをしているアメリカの高校生は不自然ではあるが。

喩えて言うと、アメリカのティーンズ映画を無農薬有機栽培で作った感じ。

あと、主人公を「ブス」ではなく「イモ」って言っているのが上手いね、ちょっとずるい。

面白いのは主人公の描く絵。最初のは20世紀中頃のアメリカ(バルテュス、ラウシェンバーグ)やオーストリア(ウィーン幻想派、シーレ)の影響があるような作風。そして、次の絵は母の写真を中心に据えてリヒターやボルタンスキーといった80年代の作風を真似ている。最初の絵を見たときは笑いそうになったけど、こうして見ると、一応、考えて撮っているのが分かる。

ちなみに弟役はマコーレー・カルキンの弟ですよね。ソックリで驚いた。

2001/5/13

(評価:★4)

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