[コメント] 天才マックスの世界(1998/米)
他者とのコミュニケーションに困難のあるヒトの描き方。
職業柄、どうも気になってしまってあんまり暢気に笑っていられないんだけどね。
ちょっと難儀なところもあるけれど、その真摯さに触れた時には驚き、感動すら覚える。辛さを抱えて悩みながらも一生懸命に生きようとするその姿に忘れていた大切なものを教えられる。そういう人たち。僕が(映画の中で)覚えているのは「レインマン」のお兄ちゃん、「ビーン」のMrビーン、「アイ・アム・サム」のパパ、それから「スタートレック・ネクストジェネレーション」のデータ(ホントはヒトじゃないんだけど)くらいでしょうか。「レインマン」はちょっとピンと来なかったけど、「サム」パパやデータを見た時には「そうなんだよ」と思わず膝を打った。
マックスもおそらくそんなひとり。サバン症候群という特殊な状況を描いた「レインマン」はともかく、天才という邦題は彼にはそぐわない。彼のような「ちょっと変わってる」くらいに思われる子は実際には多いと思うんだけど、そんな彼がどのように自分と向き合うのか?周りの人たちがどういう過程を経て彼を受け容れてゆくのか?そういうところをもう少し丁寧に描いてもらいたかった。なんだか面白い話が描きたくて、そのための設定として彼が用意されたような穿った見方をしてしまいそうで。
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