[コメント] 天才マックスの世界(1998/米)
幼稚ではあるけど、マックスは別に馬鹿でも才能ナシでもヤな奴ってワケでもない。それどころか創造力も行動力も統率力もかなりズバ抜けてる。はずなのに。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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打ち込みドコロというか、目の付けドコロというか、それがことごとく、見事なまでにズレている。つーか、全てはいっくら頑張ってもどうにもならない事への、かなり横道に逸れた謂れのないあがきという気もする。いっくら頑張っても、本当にどうにかしたい事は何もかわらないんだから、そりゃ哀しいさ。
夢がどうにもならないと思い知らされた時の幻滅。そして崩れ去った後に残る現実。でも社会的地位はないけど十分ステキなパパではあるし、周りがうらやむほど美人じゃないけど、好いてくれる女の子もいて、ヘタな鉄砲の中から演劇というそれなりに打ち込めるものも見つけて、まんざらでもない現実と折り合いを付けていく。
そしてもはや夢の中となった運命の人と再び向かい合い、舞踏への誘い。きっとここで彼は、一つオトナになった男として、「夢との付き合い方」も体得したんだろうな。上手にステップは踏めたかな?
見た目かなりヘンだし、一見変則っぽい感じだけど、ラストシーンで愛すべきほろ苦テイストの青春映画に収まっていると思う。[3.5点]
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