[コメント] 天才マックスの世界(1998/米)
あれ…おかしい。序盤、マックスを見てると「ちょっと俺は近づけんな」と、彼を異質の人間だと確信した。終盤、胸に押し寄せるのは自分が歩んだ青春時代を、まさに踏み締めている少年の姿。暖色で統一された世界観とリンクして俺は撃沈。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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忘れてた。これが『ロイヤル・テネンバウムズ』のウェス・アンダーソン作品だったということを…。
何か明確な目的のある作品ではないのに、だからといって主人公の数年間を描いている作品でもないのに、どうしてこうも濃密なのか!マックスは変人の部類に入る少年なんだとは思う。一回り年齢が上の女性を好きになるあたり、これも普通ではない。ただ、変人のはずなのに…変人のはずなのにたどり着くのは誰もが経験してであろう淡い出来事の数々。失恋とか挫折とか、そんな分かりきったはっきりとしたことではなく、それまでの過程。ある人のために身を削る努力をしたり、認められようと奮闘したり、また見栄を張ったり。そんなことが、あれよあれよと「感覚」で掴み取れてしまえるところが、この映画最大の魅力ではないだろうか。
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