[コメント] ビバリーヒルズ・コップ(1984/米)
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エディ=マーフィの出世作であり、刑事物の作品の中でも突出した興行成績を残したヒット作で、1984年全米興行成績4位および1985年全米興行成績4位と、二年に渡っての大ヒットとなった。
ストーリー自体はありきたりだが、派手な演出とキャラ立ちによって充分すぎるほどの面白い内容で、80年代の傾向がよく分かる作品とも言えよう。
本作に顕著なのはやはりマーフィのキャラ立ちが見事に出来ていると言う点に尽きる。マーフィはこれまでもそれまでスタンドアップ・コメディアンとして定評のあった人物だったが、その話術を映画でも存分に活かし、おおよそ信じられない事を話術だけでやってのけてしまうと言う、彼にしかできないような役を見事に演じきってしまった。観ている側も、「あれれれ?」とか思いながら、マーフィの話術に巻き込まれてしまう。変則ながら、本作も騙されることを快感に思いながら観る作品と言えるのでは無かろうか?アクションも確かにこなすが、何よりその話術こそが魅力となっている。
デビュー作でトップスターに躍り出たマーフィの、まさにはまり役ではあったが、実は当初主人公にはミッキー=ロークが予定されていたそうだ。だが準備が進む内にスタローンとなる。スタローンはこれではジョークが多すぎると、話を真面目な方向に持って行くように脚本の直しを要求したことで降板となったとのこと。もしスタローン主演だったら、かなり真面目な内容になり、これほど話題になることもなかったのではないだろうか?
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