[コメント] ネットワーク(1976/米)
筑紫哲也も神秘のベールを脱いで、光り輝きながら多事争論をやったら視聴率が凄い事になるだろうと強くイメージ出来た。が、「筑紫さんはやらないだろうな」も同時にイメージ出来て「小倉智昭だったらマジでしそう」をジワジワ感じた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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一般大衆、エンドユーザー、視聴者の飽きる速度の速さが、視聴率とシェアの数字で一発で表現するアイデアが面白かったし、裏側のグチャグチャさには目新しさはないが、狂っていく人間がポツポツと増えていく描写はいつ見ても、どの時代の人が描いても絵になる、と実感。でもやっぱり時代時代が作る新しい波にうち消されていく社会システムの影が作品全体を覆い尽くしているのは紛れもない事実だろう。
それを見透かしているのだと思わせるラストに、シドニー・ルメットの意地が垣間見られる。殺される彼の姿にこの作品の行方も投影させたのだ。鮮度が落ちることを百も承知で作った度胸に『ザ・インターネット』とは違った趣がある。
2003/3/20
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