[コメント] 大魔神怒る(1966/日)
湖を割る大魔神が湖底に立つカット、画面上で大魔神の位置が僅かに横にズレている。これは重大な欠陥。
あのシーンはこの映画の顔であり、完璧でなければならなかったはず。別におかしなカットではないが、大魔神が中央にいてこそ左右にそびえる水の壁も映えるというもの。画づくりの上では完全なるミスショットである。
ブルーバック合成黎明期に作られたこの映画は実によく頑張っていると思うけど、あのシーンだけは言い訳できない妥協の産物だったと思う。映画そのものの持つ力を根底から揺るがしかねない、痛恨のカット。特撮映画は、細部の妥協で大きくその力を失うものだ。大好きな大魔神シリーズにこんなことは書きたくなかった。残念だった。
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