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[コメント] クリクリのいた夏(1999/仏)

彼らと一緒にしあわせを噛み締めて。
しーた

語るべき美しい想い出があるって素晴らしいなぁと思いました。    何かと面倒をかける隣人一家を置いて旅立つことができない流れ者の主人公、ガリス。ちょっとおつむの弱いリトンとその娘クリクリを見捨てられないだけでなく、彼自身が戦争で負った心の傷をその沼地(マレ)のほとりで過ごす事で癒しているのです。森で摘んだすずらんの花束や沼地で獲ったエスカルゴやカエルをまちで売り歩く、そんなその日暮しの彼らだけど、なんて気持ちの豊かな生活でしょう。登場人物が皆とても生き生きと描かれていて、彼らのつかの間かもしれないしあわせを一緒に噛み締めました。

それにしてもいったい何本のワインを空けたことか・・・。思わず「私にも1杯!」とグラスを差し出したくなりました。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ハイズ[*]

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