[コメント] 女高生 天使のはらわた(1978/日)
崩れかけながらも互いを意識し、関わりを断ち切ることができない三人の男達の不安定な関係がなんとも不可解。純粋の象徴、高校生の名美大谷麻知子と中学生のメグ川島めぐがちょっと魅力不足で残念。曾根中生のさりげなく凝ったショットはさすが。
公開当時、自信ありげに、しかし行き当たりばったりで攻撃的な行動をとる河西健司がパレスチナへ渡った日本赤軍に、リーダーの揺れるさまを見て行き場を失い右往左往する樋口達馬が浅間山荘事件の連合赤軍に、そして自らの行動に疑問を感じ二人をコントロールできなくなった深水三章がよど号ハイジャック事件で北鮮に渡った赤軍派に見えたのは時代のなせる深読みか。
でも、「天使の腹の中はクソの詰まった、ただの赤い臓物だぜ」という台詞からすると、まんざらでもないような気がする。
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