直球で「ジュブナイル」と銘打たれているこの作品。

　自称「ジュブナイル映画」評論家の私の立場から言わせてもらうと、普通、子供が持つ輝きを切り取ったこの類の作品は、観ていると例外なく心がキラキラしてくるものですけど、演出が固いのか、それが上手いこと切り取られておらず、心がいまいち昂揚しませんでした。

　（鈴木杏を除く）子供の表情が乏しいのかなあ・・・。設定は現代風になっても、子供が放つきらめきは、いつまでも変わらないと思うんですけど。嘘でもいいから、もっと表情にメリハリをつけて欲しかったです。

　仲良し４人組の指向が全てテトラを中心にして回っているので、交流しながら４人が少しずつ成長していくという部分（この類の作品では一番のポイント！）が見られないのが、食い足りなく感じる部分なのかも。