[コメント] 女地獄 森は濡れた(1973/日)
この危険な作品が警視庁によって上映差し止めされるのに七日間も要した。その間にウィルスは日本中にばら撒かれた。そして30年後の今日、DVDに封印されたソレは誰でも開けることが出来るのだ。コレは危険物である、封印されねばならない。
とにかくもコノ妖しさに酔う。倒錯や狂気を冷静なカメラが撮る。殺人と性交が「快楽」という密接な関係にある事実を社会で生きる我々に呼び起こさせてくれる。
その事に警視庁が気づき上映差し止めをするのに七日間も要したのが遅かったのか早かったのか・・・
このフィルムが現代でも色褪せないのは、人間の本質をあからさまに描き過ぎているからか。当然、現代でもこのフィルムを鑑賞して影響され快楽殺人に走る者も出現するかもしれない。それほどのパワーを今でも秘めている。否、哀しいかなやはり人間はこのふたつの「快楽」から逃れることは出来ないのだ。それを嫌というほど再確認させられる。
山谷初男は我々(私)の深層心理のあからさまな具現化なのだと。
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