[コメント] パラダイスの夕暮れ(1986/フィンランド)
その後のカウリスマキ作品を先に見ると・・・
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
『浮き雲』や『過去のない男』など新しい作品を見てから見ると、カウリスマキのスタイルがまだ出来上がっていない感が否めない。音楽センスや台詞回しなどらしさは垣間見れるが、個人的に評価している映像の構図に関してはそれがまだ確立されていない。
ストーリーもカウリスマキらしいが、単調さが目立つのが難点。落ちぶれた人間同士の恋愛において、戻って離れてを繰り返すのみ。結局2人で船に乗って去っていく、という結末に落ち着くのを見ると捻りがない。
カウリスマキの創成期は、まだまだひよっ子である。
※ちなみに
「いくらで泊まれますか?」 「朝食つきで300です」 「朝食なしでは?」 「同じです」 「・・・では泊まります」 「無理です。満室です。」 「もったいぶって!」
こういうやり取りを淡々と進めるユーモアセンスは買える。
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