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[コメント] ダンサー(2000/仏)

ミア・フライアのダンスばかり取り上げられていたこの作品。正直、最初ゴツゴツに編み上げたヘアーを振り乱し、極端に長い手を投げ出して踊る姿にヒイテしまった。
mimiうさぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ダンスに見ごたえがあると聞いていて、そのダンスをウケツケなかったら…先行き不安になりつつも鑑賞し始めた。

妹の栄光にすがってお金持ちになろうとする、他力本願でプライドの欠片もない兄がメインとなり、真新しさのないストーリーは始まった。饒舌で、笑い方もぎこちない演技のド下手な兄に飽き飽きしていた頃、(ちょっと好みの)研究者アイザック(ロドニー・イーストマン)が登場!

彼は、何やら研究をしているらしい。そしてそれは、寝る間も惜しむほど素晴らしい研究で、インディアにとっても素敵なモノらしい。実験用ネズミを見て私が思い出したのは、そうあの名作『アルジャーノンに花束を』。そして私は思い込んだ。

彼は、「インディアの声が出るようになる」装置を発明していると。すると、ムクムクと不安が起こる。−あの実験用ネズミはなんとしゃべるのだろう…。「チーズ欲しい」なんてしゃべり出したら、この作品が台無しになるなぁなどと思いを巡らせながらみていると、何てことはない音の出る装置だった。

え゛ぇぇっぇえぇ〜、こんなモノ今の技術があれば簡単に作れるん違う??

子供のおもちゃ程度ではないの??でも、インディが嬉しそうなら…まぁ、仕方ないか。ぐっとこらえて観ていると、恋人の出現で、予想通り兄がイジケ出した。

兄が向かったのは、この映画で一番オイシイ役のブルーノ(ジャロッド・バンチ)。生真面目で、思慮深い。彼の言う事は一々もっともだった。けれど、それは物語りの途中から。冒頭インディアを迎えに行く車を調達した彼は、明らかにネジが一本緩んでいそうなキャラクターだった。口だけの兄に、「こんなデカイ車借りてきやがって」と罵倒される彼には、知性が微塵も感じられない。彼の豹変ぶりも御都合主義の匂いがプンプンする。

そして、ブルーノに諭された兄、改心して…オイオイ、大金握ってるよ。アップでクラブ・オーナー笑ってるし、何たくらんでんだよぉ!と思ったら、何てことなかった。そのカメラ使いは絶対間違ってるぞ!

そして、最大の盛り上がり!インディアの素敵なショー……あれ、もう終わり????冒頭のダンスの方がすごいぢゃないかーーーー!!!「奇蹟のダンス」って、どこがどう奇蹟なんだ?

(評価:★3)

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