コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] かくも長き不在(1960/仏)

アリダ・ヴァリだからこそ!という映画でもある。
chokobo

これが彼女でなければ、例えばメリル・ストリープだったりとかしちゃうと面白くない。そのまんまじゃんか!ということになる。やはりアリダ・ヴァリだから・・・というおもむきが強いよね。

ラストはほとんど『風と共に去りぬ』状態と言って良い。またはヴィスコンティという気もする。

女の性として、長い時間離ればなれの夫のことを思う、というスタンスは、男として複雑だ。これが正しいということでは必ずしもないわけだ。

この映画が日本で評価が高かったのは、いかにも日本女性としてのありかたを投影していたからだ。

今の日本人の女性も男性も必ずしもこうではない。

いや、それは今も昔も変わらないのかもしれない。

しかしこの映画のアリダ・ヴァリはあらゆる男女関係、夫婦関係を超越する名演技をしているということなのだ。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。