[コメント] ゾンゲリア(1981/米)
ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画とは違ったアプローチでゾンビの目新しい面を引き出そうとしている姿勢は評価できる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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連続殺人事件を捜査する警官を襲う恐怖を描いた映画。
序盤で恋愛映画的な男女のやりとりが突如サスペンス的な展開になるところは驚いたというか唐突な感じもしたが、主人公の警官が不可解な殺人事件を捜査する裏で、団体で写真を撮りその後殺害するという犯行を重ねる謎の集団がどう結びつくのかが推理要素を交えて描かれておりそこそこ楽しめるサスペンス映画に仕上がっている。
一応ゾンビを登場させているが、この作品では死体再生に取り付かれた老人がブードゥー教に倣い死体に細工をし復活させている点で、ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画のようなサバイバル劇とは違ったアプローチを試みている。故にゾンビ映画といっても作品的には宗教サスペンス映画のような印象に近い。ある意味、似たり寄ったりの設定が多く食傷気味なゾンビ映画において全く違ったアプローチで目新しいゾンビを描こうとしている姿勢はかなり評価できる。
ただ伏線の張り方がわかりやすいため、中盤までにあらかたのストーリー展開が予測できてしまうので、ラストで主人公が驚愕の真実を知ったとしてもあまり意外性が伝わってこないのが残念。それに主人公がラストで自分の正体を知るところも、ラスト以前に彼が自分の体の変化に気付く可能性があるわけでオチにするにはやや弱いように感じる。
役者は犯人集団の1人であるリサ役リサ・ブロントのキュートな顔立ちとは対照的な悪女っぽい演技が印象的。
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