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[コメント] ああっ女神さまっ(2000/日)

ストーリー云々というより、作り手の思い切りの様な部分で、一種の「発見」があった気がするから5…
YO--CHAN

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 実写では、まして日常では、恥ずかしくて口にもできない様な話が、このアニメなら(かろうじてながら)マジメに見ることができる…。もしや素晴らしい事ではないだろうか?

 体がかゆくなる様なセリフも多い。ご都合主義な展開もある。普通ならTV切って寝るところなのに、この作品に限って最後まで(比較的)素直に見ることができた。作り手側が真剣に作っている様な気がした。

 原作の最初は他愛もないものだった。女神さまが家にやってきて、一緒にいて、暮らして…。この作品の連載一回目を読んだ時「ああっ」って思ってしまった事を覚えている。青少年相手の週刊漫画雑誌なのだ。おそらくは東京あたりに出てきて、ちょっと寂しい大学層を狙い撃ちしたかの様なミエミエの設定、なのに丁寧な絵と表情、理系人間にうける用語…気のせいか扱いも小さめだった。

 作者も最初テレてながら書いていた様だ。ギャグも多かった。女神の想いの様なものが(この言葉ですら書くだけで赤面ものだが)やや真剣に描写されだしたのは、スクルドがでてきたあたりからだった気がする。読むほうも読むほうで、10巻あたりで読むのをやめてしまったけど。

 そこで、何をどう勘違いしたのか、この映画監督とスタッフは、この世界を真剣に描こうとした。目に見えない努力も多かったと思う。脚本家は人目につかない所で書いたかもしれない。「女神様がですね、地上と天界で歌うんです、それで解決」…普通、そんな展開では納得してくれない。女神様だから許される展開だ。作り手が、真剣にそれを描こうとしたからこそ、どうにか納得できるレベルの描写となり、自分も最後まで見ることができたと思う。こういう事はありそうで意外とない体験だ。恥ずかしいけど高く評価するしかない。(でも、人前じゃ恥ずかしくて見れないよー(^^;L)

 ※少しだけ苦情。先輩がシオラシ過ぎます(笑)

(評価:★5)

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